離婚した私

離婚についてのあれこれ、結婚していた頃のエピソード、独りで生きる自由と孤独を書いていきます。

夫の体臭に耐えられなくなった

結婚末期のこと。

 

夫が単身赴任して数年経過していた。

毎月帰省することを約束していたが、

「今月は仕事で帰れない」

というメールが届くことも多くなっていた。

 

毎月帰省してほしい、という希望は、

ただ、息子とはせめてコミュニケーションを取ってほしい、

それだけだった。

すでに、私は夫を求める心境には無かった。

むしろ、居ない方がいいと思っていた。

夫が単身赴任してから、

私のうつ病の再発が無くなっていたのだ。

 

ある夫の帰省日。

夫から異臭がした。

 

たまたま不潔にしていたわけではないと思う。

その帰省から毎回、夫から異臭がするようになった。

 

加齢臭なのか?

月に一度しか会わない人だとしても、

こんなに突然、加齢臭って始まるものなんだろうか。

 

元々、夫は体臭が薄い方で、

においの違和感など感じたことはなかった。

リビングではいつも、6メートルほど離れていたが、

それでも臭いが私の元へ届いてきた。

 

パートナーのにおいの違和感は別れの決定打になる、と、

テレビ番組で観たのは、そのすぐ後だった。

人の相性に体臭はとても重要で、

好き嫌いを無自覚に嗅覚で判断しているらしい。

 

アレルギー性鼻炎持ちの私が自覚してしまったのだ。

もうかなり末期だ。

同じ部屋にいられなくなった。

気持ちはとっくに終わっていたけれど、

生理的に身体までが夫を拒むようになったとは。

 

離婚1年前のことだった。